私が時事問題で関心のあるテーマは、ベンチャー企業・中小企業に対して、投資が増えていくのかということである。3月7日の日本経済新聞において、「ベンチャーファンド設立数がリーマン以降で最多になった」という記事があったが、こうしたベンチャー企業・中小企業への投資が今後も継続的に行われていき、将来的に日本を支えるような企業が育つことに繋がるのかということに興味を持っている。私がこのテーマに関心がある理由は、長い期間が経つと、シャープや東芝のような大企業でさえ低迷することがあるが、その時に新たな企業が台頭していくことが重要であると考えているからである。ベンチャー企業などが成長して経済を循環させることが、今後の日本経済において必要不可欠なのである。現在は、低金利などの影響でベンチャー企業に投資が行われているが、これが継続的に、かつ戦略的に行われなければ、ベンチャー企業などが成長していくことが難しいと考えられる。特に、今後さらには発展していくと予測されているIT産業は、技術が高度化しており、新規参入することは容易なことではない。3月10日の日本経済新聞において、「グーグル開発の人工知能が囲碁において、トップ棋士を破った」との記事があったが、2018年にはAIは「人間の脳を超える」と言われるほど、こういった分野は技術が高度化している。そのような中で、私は政府や金融機関、コンサルティング・ファームが、今後の社会で重要になると予測される業界に対して、長期的な目線を持って支援をしていく必要性を強く感じている。企業は個々の利益を追求することが当然であるが、それが同時に日本経済を活性化させる可能性があるのなら、リスクの高い融資や投資を行う覚悟を私は求めたい。日本の未来を支えるような企業を発見し、育てていくことが、日本の未来のために重要になっていると考えている。
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