私は昨年に病院、薬局での実務実習を行い、日本の医療の現実を目の当たりにした。その中で在宅の患者に言われた「私がこの年まで生きていられるのもこの薬のおかげだよ」という言葉がとても心に残り、高齢社会における医薬品の果たす役割について思い知らされた。そして、薬が患者に届くまでのプロセスを考えたとき、薬が世の中に送り出される最初の段階に関わる臨床開発職に非常に興味をもった。薬によって平均寿命は大きく伸びたと言えるが、それでもまだ新薬を待ち望む難病患者は数多く存在する。そこで、患者と医薬品の架け橋となることができる臨床開発職はとても社会貢献度が高くやりがいもあると思い、魅力を感じたため、志望した。
また、チーム医療の要は医師であるが、その医師も「適切な薬がなければ処方することはできない」ことに気が付いた。そこで、新薬の開発に関わることができれば、より多くの患者の命を救うことができると考え、志望した。
革新的な新薬も治験段階ではただの化学物質である。自分の専門的知識を生かすことで、スピーディかつ確実な開発の実現につなげ、一刻も早く患者が待ち望む「新薬」を届けたいと思い描いている。(489字)
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