私の所属する留学生支援団体が主催する最も大きな行事において、実行委員長を務めたことである。これが挑戦だといえるのは、私自身この団体で幹部を務めていないのにもかかわらず、行事の実行委員長として団体の代表・副代表を含めた8名の運営委員をまとめて行事の運営を成功させた点にある。この行事は「留学生による日本語スピーチコンテスト」という名で毎年開催されており、学内の国際センター・OBOGを含めた多くの支援団体を審査委員として迎え、文化財である演壇で外国人の留学生が日本語でスピーチを行うという貴重な行事であった。前年度行事の運営委員として携わり、その経験を活かして課題を解決した運営を行いたいと思った点、数あるイベントの中でも最も密に「留学生の自己表現の場を設ける」という形で留学支援に携われる点で、私は実行委員長を務めることを決めた。問題点として、例年のコンテストでは出場者の国籍に偏りがあり、日本に長期間滞在していて比較的日本語が得意な留学生が多いという傾向があった。そのため、半年間日本に勉強しに来ている交換留学生には認知されていないという現状やスピーチの内容が画一的で多様性に欠けるといった課題があった。課題解決のためにまず、「多様なバックグラウンドを持つ出場者に出てもらい、個性のあるスピーチを引き出す」ことを実行委員に共有した。また、短期間しか日本に滞在しない留学生、多様な国籍を持つ留学生への広報活動を心掛けた。さらに出場者1人に対し日本人のメンターをつけ、スピーチ内容・審査において重要な点を共有し個性を引き出せるよう、アドバイスを実行委員からメンターに対して行うことを徹底した。これにより、留学生に対し、日本人と直接密にかかわれる機会・日本語で自己表現をするという挑戦の機会を与えることに成功した。
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